音大で学んだことを現場へ〜音大生必読5!!

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こんにちは。

前回の記事に引き続き、在学中のススメから

大学で学んだことを卒業後に生かそうをテーマにお話ししていきます。

今回はマリンバ奏者を目指すなら特に!!

ということになりますが、これももしかしたら通ずるところがあるかも。

今回は主に僕のことです。

失敗談がメインになるので、僕のようにならないように反面教師的な記事になることを祈って。

ぜひ、読んでみてください。

大学で勉強したことが通用するか

はっきり言います。通用しまてん。

僕は卒業して一番最初、大学を恨みました。(デーン)

今はそうではないとも思っているのですが、

あの時間ってなんだったんだろう、と考えさせられた時間があったことは事実です

こうならないために

・自分の学んでいることが全てではないこと。

・今自分が勉強していることは、何か成し遂げたいことの通過点として存在している

と自分に言い聞かせることがまず重要です。

そうすれば、出身校を恨む人も減ってくるんじゃないかと。

経験談

僕が音大を卒業したての若かりし頃の生活を綴ります。(やっとか)

恥ずかしさもあり、気が進みませんでした。苦笑

大学在籍時の僕

僕は打楽器科でマリンバを専攻していました。

その在学中、当時あった実技ゼミで

いきなり楽譜を渡されて暗譜のまま本番で弾かされる

というエグいゼミに在籍していました。(このゼミと先生には頭が上がらないほど感謝している

ここで大学1年にしてコードというものに触れました

遅っ!!という人と早っ!!て人でどのジャンルかわかりますね)

というのもクラシックの楽譜っていわば潔癖みたいなところがあって、

  • 書いていないことはするな。
  • 黙って書いてあることを実践しろ!

と、余白的な部分がないからなんですね。

完全掌握型の美意識なので完成度も高いです。

それに対して

リードシートだったら伴奏はコードで良きに計らえ

というように自由な部分がかなりある。これってとっても対照的です。

 

僕はクラシック音楽とアカデミックな作品にしか触れたことのないような状況

コードの「コ」の字も知らないような状態でした。

 

(今思えば恥ずしさの極みですが、クラシックの音大生なんてそんなもんよ)

例えば難しい楽譜を読むのはめっぽう強いけど、

アルファベットで書いてある簡略譜を渡されたら何をするのかわからず、

全く弾けない状態です。

でもここでコードというものに触れて、

自分でハーモニーをつけていくことを勉強するきっかけが生まれました。

その後、難しい現代曲のアカデミック作品を中心に勉強しながら、

在学中に先輩に誘ってもらって音楽事務所の仕事を手伝わせてもらったり、

国内コンクールを受けて賞を重ねながら打楽器科も首席で卒業させてもらいました。

で、いざ卒業。

マリンバソリストとして活動するぞー!!

となった時に

 

 

仕事がないっ!!

生活できんっっ!!

おわた/(^o^)\

と、こうなりました。

なぜこうなった?

今思えば、在学時のコンサートを聴きに来てくれていた

友人の声や一般の方々の声に耳を傾けるべきだった卒業してから思ったのです。

友人の声はこうでした。

  • 何やってるか全くわからなかったけどすごいね。
  • 難しいから勉強してない俺らにはわからない。
  • 知ってる曲ってやらないの?

これ、すべて現場の生の声です

一見、褒めてくれているようで、賞賛されているようでした。

当時も知ってる曲を弾いてくれ、という声よりも

知らない奴らが悪いんだ!!なんていう(あくまで結果的に)

おごりが少なからずあったと思います。

お客さんあってのコンサートなのにニーズがない深い闇のような世界にズブズブと入って行きました

それは、大学内で勉強してきた自分の自負や

賞をとったりすることで得た矜持を捨てることに等しいと思い、

自分可愛さに外の音を遮断したのだ、と。

確かに狭い業界の中では、それでなんとか成立させることができたのかもしれませんが、

社会に出て一番苦しい時間は、卒業と同時にやってきました

現場で必要なこと

各コンサート会場で、最も必要なことは

シチュエーションにあった選曲ができること。

あくまで演奏が上手だとか、話がうまいだとかこんなことは前提の話であって、

人に喜んでもらえるショーにできているかどうか

これです。

なぜなら、

コンサートとは、イベンターや依頼主が存在していて、皆様に音楽を使ったサービスを提供することによって現実的な見返りを求める・促進を図るためのビジネスであるから

です。

僕たちミュージシャンはここのところを考えることが抜けがちです。

僕の若い頃(今も勉強中の身ですが)の過ちもこれがありました。

選曲を豊かにするためには、また途方もない技術を要すること。

これもまた現実です。

ものすごい難しい曲を50曲以上弾けた音大時代に、

アンパンマンのマーチを一人で弾けなかったこと

まさに、僕にとって悪い証明となりました。

やりたいこととの折り合い

このケースの場合、自分のやりたいこととの折り合い

に整理をつけることが重要な論点です。

僕の場合には、

マリンバのアカデミック作品や現代曲はいまだに好きなジャンルです。

それを一般的に浸透させられるような

マリンバ奏者になりたいと思いながら活動をしていました

でも弾くのが難しければ、聴くのも難しい音楽

算数を勉強していない人に数学の知識を

ぶつけるが如くの行為をお客さんが理解してくれるはずもない

今大学内で同様のテクニックを学んでいる方達に伝えたいのは、

現代音楽やアカデミックの勉強なんてやめろ

ということではなく、

音大生である以上、世にある難曲は弾けて当たり前。

ここで得た知識を他の曲ででどう活かせるかシュミレートしてほしい!!

また、足りない部分には補うように

学内で学べないことを自分で調べて勉強してほしい

ということです。

まとめ

長くなりましたが、皆さんがやっていることは全く無駄じゃありません

現場に出て、今以上に難しい楽譜に出会うこともそうそうないでしょう。

でも、だからこそテクニックの習得というところで楽曲を知り、また理解して

求められるジャンルの音楽が演奏できるよう、

プロになる準備をする期間として、在学中の勉強は

有効活用してほしい]

のです。

 

もちろん、コンクールの課題はこの難しい現代曲なわけですし

次回は勉強していることが生かせる進路の取り方

をテーマに話していきます。

乞うご期待!

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マリンバ音楽活動編
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