はい、前回同様にこのテーマ【インディペンデント・ロール】!!
(ちなみに前回の記事はこちら)
前回はあるかどうかはわかりませんが、ドアノブを使ったコツの伝授や実践トレーニングを同時にお伝えしていきました。
その後いかがですか?(ドアノブは見つかりましたか?)
今日お伝えするところまでで、皆さんはこの片手の独立したロールを左右同時に展開できる準備が整います♪
ただし、練習はいきなり難しいところからスタートすると、できないことが多すぎて頭がパンクしたり、キャパオーバーすることが圧倒的に多いので、レベルに合わせて少しずつクリアしていきましょう♪
自分自身に少しでも達成感や充実感を与えて、継続できるようにしてあげるのも体の持ち主である皆さんの使命ですからね♪
どんな時に有効??
楽譜上では、個別に文字を使って指示してくれることも多いのですが、
楽譜の動きを見た時に判断しなければならない内容も当然出てきます。
例えば↓
明らかに、右手のトレモロの動きと左手の動きが別々になっていますよね?
こんな時は100%【インディペンデント・ロール】を導入しなければなりません。
上の楽譜はそもそもトレーニングの課題としても実践してもらえるものなので、
是非、試してみてください♪
慣れてきたら不得手な手の練習もしていきます↓
これに関しては利き手がどちらかというよりかは、どちらの手が感覚をつかみやすいかという事も考えられるので、うまくいく方の手はどちらか、皆さんの耳で確認していきましょう♪
そして必ずうまくいく方の手には、理由があるのでそれを見つけるようにしてください!!
よくできた方の手を手本に、できない手との違いを見つけていくのが1番手っ取り早い方法です♪
練習方法
先ほどの楽譜を練習する上で、4本マレットの弾き方のところでも触れていたことが殊更重要になってきます。
- 肩の力は抜けているか。
- それぞれの手首の位置がちゃんと天井を向いているか。
- 左右それぞれの内側・外側のマレットを支えるための親指・人差し指が伸びていないか。また適正な位置でマレットのグリップができているか。
- 立ち位置はしっかり全体の中心にポジショニングできているか。
- マリンバとの距離感は適正か。
こんなところが挙げられます。
まず、何をするにも基本の形が根本から崩れるようなことはありません。
気づいたら修正して、気づいたら修正しての繰り返しです。
もし、誰かが皆さんの練習を近くで見ていたなら気づけるようなことでも、当の本人にはわからないことなんて山ほどあります。
それは、自分が集中しているときに自分自身を見られないからですよね!
まだまだ気をつけることはたくさんありますが、概ねこの練習をするときに陥りやすいパターンを最初にお伝えしましたので、参考にしてみてください。
どんなにセンスがある人でも、
いきなりできた!!
なんてことにはならないので、できない方も安心して練習に励んでくださいね♪
いきなり実践しようとするとそもそも難しいのが、
【右手と左手が違うことをしている】こと。
最初は左手の4分音符と右手のトレモロに共通性や互換性があると捉えやすいので、16分音符ぐらいを目指して練習するのがオススメ。
です。
楽譜にするとこんな感じ↓。(簡単に右手を例にとって説明します)
上の段は、トレモロをしていることが前提です。
このトレモロのスピードをコントロールして16分音符に置き換えてみました。
楽譜はあくまでイメージの導入のために行って読まないようにしてくださいね♪
なお難しい!!と思ってしまいますから!
ステップ・アップ練習
今度は短く区切って両方の手にトレモロを導入していきます♪
ここでの例は右手が普遍的な全音符のトレモロ、
それに対して左手は2分音符のトレモロをするという例題で書いています。
この場合にも【インディペンデント・ロール】で演奏する以外に方法がありません。
基本的なトレモロを左右交互にしている中で、左手だけ途中で瞬間的に区切るなんて逆にそっちの方が断然難しいです。
またこの場合には、左手のトレモロ同士が連結してしまわないように、少し短めにして区切ってあげましょう♪
しれっと難しくなっていますが、この【インディペンデント・ロール】は開いている時の方が独立性が高いので、オクターブを開き続けるトレーニングも兼ねてやっていきましょう♪(同じ音程で左右のリズムも変えて練習してみてください♪)
ここまでがうまくいくようになったら、ついに両方の手をトレモロ化していきます!!
当然以前の回でやってもらったような2対2の図式で基本的なトレモロはできるのですが、
ここでは【インディペンデント・ロール】を導入していきます。
またまた思い出して欲しいのですが、この時も
必ず1番最初は与えられた全ての音を1度、重音で弾いてからトレモロの動きに入ることを忘れないように!!
しましょう♪
ここから独立させるのが難しい!!
という方には、【アルペッジョ】を思い出して欲しいのですが、バラバラに動かす初動の動作に一役買ってくれますので、これも試してみてください♪(なので前回のタイミングで紹介しておきました)
ここで明確にテクニックの差別化を図っていきましょう♪
まず両外側の音がしっかり鳴っている事を耳で確認する事。
4つの音のバランスは聞こえてくる音よりも視覚的に捉えていく事。(弾くための準備が伴っている事を目視する)
いずれかの音が小さくなっている場合には、抜き出してその音程をもっと聞きたいと意識する事。(意識する事で勝手に体がフォーム自体を変えてくれることがあります)
上記に注意事項としても記載していますが、とにかく左右のバランスがとても大切です。
音大レベル以降になってくると、片方の手でトレモロしながらもう一方の手が全く違うリズムを演奏させることはざらにあります。
ここまでのレベルになるには、当然様々なテクニックの向上をさせていかなければなりませんが、理屈は上に挙げた通りです。
そこから必要なテクニックを割り出して実行することによって、【インディペンデント・ロール】に必要なテクニックが明確にわかってくるはずです。
まずこのテクニックの習得に全集中してください♪
まとめ
いかがでしたか?
僕が記事を書いているスピードや、皆さんが読んでいるスピード感で習得できるものではないことは重々承知ですが、皆さんがこの【インディペンデント・ロール】を習得するにあたって絶対に通る道の紹介を2回に分けて紹介してみました。
これができるとできないとでは、演奏できる曲も違いますし、表現できる事も大きく変わります。
自分自身を信じて、是非打ち込んでみてください♪
ではまた次回♪
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