はい、どうもこんにちは。
練習ネクラです。
今回の記事は、防音室に気が狂うまでこもれる方には超オススメ。
今回は、精神力の強い方達だけの特化型テーマになります!!
自然に鳴らせる音色を美しい音色にしていくことをテーマにトレーニング方法を少々紹介しようと思います♪
音色へのこだわり
マリンバを演奏する時に僕自身も注意していることなのですが、
演奏する時に物理的に打ち込みすぎない
要は、自然に脱力することによって腕の重みに訴えかけるような音色の求め方が、演奏寿命を延ばしていくことや、自分の体の摩耗を抑えるための手段になっていくのではないか?
と常々思っています。
その中で、too much(過度)な打ち込みというのは、楽器の音色を詰まらせてしまったり、耳に刺激のあるような音を出さないためのトレーニングも当然必要になっていきます。
また今回の紹介の基盤になっている考え方は、【デッド・ストローク】と呼ばれる鍵盤にマレットが触り続けて音色を止めてしまう(ミュートさせる)特殊奏法の形から逆説的に
Alive(生きている)しているストロークはどんな音色なのか?
を考察していきます♪
今回は、
自然減衰するまでの響きの長さを長くするためにはどうしたら良いのか
を中心に考えてトレーニング方法を紹介していきたいと思います♪
腕の使用範囲を制限する
まずは鏡の前に立って腕の動きを見ながらエクササイズ。(慣れるまではマレットもいりません)
手首を返して、入っている力をリリースする
これだけです。
この手首の柔軟性を向上させることはとても重要です!!
この時の注意点は、肩・肘・手首の高さを固定すること。
です。
すると手首から先の重さとマレットの重さだけで音色を出すことが可能です。
この時にただ単にリリースしてしまうと【デッド・ストローク】の形になってしまいます。
いわゆるこの状態↓
弾き終わりにこうならないために、
鍵盤にマレットが触った時点で瞬間的に準備のモーションに入ることによって、絶えずマレットが動き続けるようなフォーム
と最適な音を出していきます。
トレーニング用例題
はい、今回は見ての通り半音階で進行していきますが、
左右の手は5度に固定して進んでいきます。
絶えず4つの音の中心に体をポジショニングして、その上で白鍵盤・黒鍵盤の前後の移動術も体にしっかり入れていきましょう♪
黒鍵盤を演奏する時に半歩前に移動することを忘れずに。(でないと白鍵盤と黒鍵盤で体重の乗り方が変わってしまいます)
1回目は手首の返しだけで演奏して、手首から先の重量・重力以外に下への力は使わないように。
2回目は肘の高さを固定して肘から先の動きと重みで音量を上げていくトレーニングをしてみてください♪
で!!イレギュラーの2つは別の画像にしましたが、
ここが難しいところです。
その他の1枚目の画像は全て正面からのアプローチで問題なく弾けるのですが、
この2枚目の2つのパターンだけは違います!!
左右のマレットが白鍵盤と黒鍵盤を同時に弾かなければならないことで、必ず角度が生まれます。
2本マレットの奏法ではなかったマリンバの奥行きを最も痛感する瞬間がこの瞬間です。
なので、言葉で説明することはとても難しいのですが、
この左右それぞれ2つの音を結ぶ直線と、自分の骨盤の向きが平行になるようにポジショニングしなければ正面にアプローチすることができません。
この2種類の和音を押さえる時には必ず、正面から斜めのポジショニングを取ることに注意してみてください♪
効果
腕に力が入ってしまったり、動きがぎこちなかったりすると音に「硬さ」が必ず出ます。
逆に脱力できていると演奏後の余韻の時間が長くなります。
目安としては演奏してから3秒以上余韻が残るように
テンポもゆっくりから練習していきましょう。(僕自身もこういうことをする仲間が欲しいです)
独立したマレットのトレーニング
先ほどは全体に満遍なく使う腕の領域を広げることによって、音量をコントロールしたり雑味のない音色を作るようなトレーニングをしましたが、
今回は部分的にコントロールしてアクセントを出す練習!!
です。
これは結構難しいのでゆっくりやってみてください。
半音階で1オクターヴ上がっていくのですが、負担にならないように少しだけ紹介↓
やっていることは単純なのですが、3連符にはめ込んでいくことによって、アクセントを満遍なくマレット4→1→2→3という順番でつけ難易度を上げています。
1・2・3・4拍目の頭に必ずアクセントがつくのですが、それぞれのマレットは動き続けているので、それぞれのマレットを意識することも当然必要になってきます。
これは難易度が高いです。
焦らずじっくりやってみてください♪
効果は必ず出ます!!
演奏時の注意点
「内振り」と「まっすぐ」のルールは変わりません。
- アクセントとそうでない音の強弱の差は最低でも2:1にすること。
- なめらかな演奏を心がけること。
- スピードはある程度で十分なので♩=80程度をキープしましょう。
- 4本のマレットが全て動き続けるように準備と打つという動作を1つに(流暢に)すること。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、やっているともしかしたらツラい練習かもしれませんが、
細かいトレーニングや音色に対する研究をする上では非常に有効なトレーニングです。
こもって練習するにはうってつけのシーズンなので、是非お時間を見つけてトライしてみてください。
根本的なレベルが上がる結果になることは間違いありません♪
それではまた次回♪
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