今回はマリンバをやっている人が慢性的に闘わなければならない
【腰痛や首のコリ】など体のトラブルに対して、どんな能力やテクニックを身につけたら良いのか!!に関しての記事です。
これはマリンバの業界では本当によく聞く話で、トラブルを抱えていない人の方が圧倒的に少ないんじゃないかな?
マリンバは演奏している時の鍵盤の位置が目線より下がっているので、まず猫背になりやすいのと、首がうなだれることが多いので、腰や首に不調を訴える人が多いです。
何回かに分けて、具体的にどうすればいいの?
なんていう問題を提起しながらオススメの練習方法やトレーニングを紹介していきたいと思います。
いずれは、トレーナーの方を交えた記事も書きたいと思っていますので、
こちらも乞うご期待!!
まずは以前にも少し触れましたが、体のコンディションの観点からアドバイスを紹介していきたいと思います♪
これはオススメしません!!
まず、これだけは整えておこう!!というところから触れていきますが、
マリンバを演奏する以前に皆さんは自分の体のケアをしっかりしていますか?
マリンバに対して前のめりに演奏していませんか?
譜面台との付き合い方から、筋肉量のバランス、下半身の使い方から足の裏でとる体重のバランスまで挙げればキリがないほど気をつけることがあります。
まずは、最初に自然に立ってみてから、少しずつ身についてしまうクセを見直すようにしましょう♪
根本的なことですが、ミスタッチが減ったりテクニック的にできなかったことができるようになったり、改善の手助けになることは間違いないのです。
テクニックの問題を解決しようとする時に、僕自身は腕の動きを改善することばかりに頭がいってしまって、一向に解決できないことが多々あります。
これってレッスンでもよく伝えることなのですが、
人間である以上、まず主観と戦わなければならない。
その主観は何から求められるかというと、大部分は視覚的情報から入ってきてしまいます。
なので、まず適正な目の使い方をしなければなりません。
視力
マリンバの目の前に譜面台を置いた時、皆さんの視力で楽譜はどこまで見えますか?
普通に立っている時に、前のめりにならなくても小さい表記は隅々まで見えますか?
まず、譜面台を立てながら練習をする時に、この問題を解決しなければなりません。
皆さんも使っている人は関係ないねって思うかもしれませんが、
【メガネ・コンタクト】を使ってしっかり見える環境を作りましょう!!
あったりめぇだろ!!誰でもやってるわ!!
なんて言われるかもしれませんが、
本当に変わらない視力で同じ練習をして経験値を積めていますか?
要はメガネやコンタクトをつけたり、つけていなかったり、また度数が合っていなかったり
なんて状態で毎回感覚が変わっていたりすると、練習の経験値は蓄積されません。
鍵盤までの距離感は重要な視覚情報なので、弾きながら必ずあてにしますよね?
なのでここは毎回入念にチェックしていきましょう!!
(これによって体調の変化に敏感になることもとても重要)
そして!!!
体は視覚情報に加え、フォームも合わせて記憶に残っていきます!!
「手癖で覚えちゃっているんだよね」
というフレーズも我々の中でよく聞く言葉なのですが、
これは【脳が知らずのうちにどう体を動かすか記憶している】
という感覚なんです。
なのでシチュエーションが変われば、テクニックにも【乱れ】という形で出てきます。
反復練習をする場合には、必ずルールを決めて同じように練習を積むようにしましょう♪
ただし、できない場合は違います!!
これは別の記事で【練習の仕方】という形で紹介をしていきたいと思いますが、
できなかった場合には、アプローチの方法を変えなければならないので反復してはいけないので、
悪習慣を作らないための方法も考えなければなりません!!
間違えたフォームや望ましくない練習方法は、反復することによって悪癖になってしまいます。
だからこそ、基本的なことから今回紹介することに至りました♪
譜面台との付き合い方
上記は言わずもがな、悪い例です。
視力が落ちた状態やテクニックが難しい場合、人間は近くで見たいという願望にかられて、見ているものとの距離を縮めようとします。
すると、譜面台までの距離が近くなるのですが、演奏している最中にそれをしようとすると前には障害物(マリンバ)があるので、背中を丸める以外に方法がありません。(首が伸びるわけではないので)
すると結果、体のフォームも崩れてしまう上に、鍵盤も見えないとくるので
この練習方法が良いわけがありません。
なので、以前の回でも紹介しましたが【暗譜】(譜面の中に書かれている情報を丸暗記すること)がオススメ♪
、、、わかります。皆さんの言いたいことはとてもわかります、、!
僕も年間で200は優に超える曲を暗譜しては忘れて暗譜しては忘れて、、
という風に繰り返していますが、
プロの奏者としては「生産性は極めて低い」とよく言われます。
練習時間が2倍も3倍も必要になるので確かにそれはそうかもしれません!
ただ、【体の傷みと交換に】と思えば、まだやってられます。(僕の場合は、楽譜を見ながらの演奏に慣れていないせいもあるのでクオリティが変わってしまうことを怖がっているのもありますが)
レッスンを受けている段階の方でも、せっかくの趣味だから長く続けたい!!
年齢に関係なくマリンバを楽しみたい!!
なんて声を年配の方からもたくさん頂きます。
僕らの世代は多少の親しみがマリンバに対してはありますが、
戦後、卓上木琴が学校教育の中で使われていた背景なんかを考えると、実は年配の方の方が圧倒的にマリンバや木琴に親しみがあるんじゃないかなと。
何が言いたいのかというと【体に負担をかけないフォーム作り】は全ての人の課題だということです。
体の状態に差があることも当然考えなければなりません。
なので性能に差が生まれないところまで考えなければならないんですね。
よって、練習するときに楽譜や譜面台の位置は、なるべく体の近くに置いておくことをオススメします。
簡単なルールですが、背中を丸めたりせず、目を必要以上に凝らす必要もない。
無理な体勢をしないためには、逆にこれ以外に方法はないんですね。
そんなの時間がかかることは、当然わかった上で言っていますが、
近くで見て!
しっかり確認して!
弾いてみる!
これらを全て1つの動きでする事というのが、そもそも理に適っていないのです。
だから苦肉の策で、正面に譜面台が置かれるわけですね。(こんな事言ったら怒られちゃうこともあるかもしれませんが)
相性の悪い2つの動作を同時にするには、正面に譜面を置くしか方法がない
というのが正しい言い方なのかもしれませんね!!(僕も稀に譜面台は起きますがw)
僕自身も
「みんながそうしているから」という理由で特に考えもせず譜面台の位置を決めてしまっていました。
効率は確かに良いのかもしれませんが、体に良いのか悪いのかはそれこそ、使い方が正しくなければどちらにもなり得るんです。
ということで、「譜面を見ながら練習しない」(演奏ではありませんよ)
というのが今回の答えです。譜面を見るという動作と練習するという動作は練習の段階では、しっかり分けましょう♪
まとめ
はい、今回は主に【目】が及ぼすマリンバの演奏や練習のアドバイスが中心でしたが、全ては健全な体のフォーム作りにつながっていきます。
今回の譜面台の位置問題は、背中を丸める原因や首のすくみ原因の1番多い理由のところなので、正しいフォーム作りの一環として、皆さんが自分自身の体のことを考えてくれることを切に願います♪
次回は、もう少し話を広げて体の使い方を紹介していきたいと思います♪
では!!
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