今日はマリンバをお持ちの方や購入を考えている人のための防音方法のオススメをお伝えする回です。
コロナ自粛で巣ごもりしている皆さんには、重要な問題になってくるのではないでしょうか?
防音と一口に言っても、どの程度防音するのか、工事を入れるか否かでかかってくる費用は大きく変わってきます。
アパートやマンションで工事は入れられなくて・・・
なんてお悩みを抱えている方もいらっしゃると思いますので、
- マリンバに対してできる防音効果が期待できる方法
- お部屋の中で防音するべき箇所
に焦点を当ててお話ししていきたいと思います♪
マリンバ音量の軽減方法
マリンバは僕の演奏する音量を参照して考えると、
MAXで110dB(デシベル)
これ、直近で聞くクラクションの音量と同等
だそうです。(うるさっ)
同じ部屋で会話するのは、ほとんど無理。
目安としては60dBぐらいまでは抑えたいので、これを検証していきましょう♪
以前マリンバの解体記事を出した際にも軽く説明しましたが、
マリンバの音を大きくしているのは、共鳴管(パイプ)です。
なのでパイプをどうにかしないことには、防音できません。
これを手っ取り早く70%〜50%以下まで減らせる方法がありますので、
順に紹介していきますね♪
1.マレットの選択
まずマレットの硬さを柔らかくしていきましょう♪
練習としては気持ちが乗り切らない部分や、マレットが重くて弾きづらいなどの問題もありますが、これが1番最初にトライするべき方法ですね。
僕の場合には、先ほどと同じ環境で95dBまで音を減少できました♪
使用マレットは、
ENCORE NZ5R,NZ6R
いわゆるアンコールマレットシリーズ(ソロ以外での出番はほとんどなし)
毛糸の中でも太めの毛糸が使われているので、
綿巻きのマレットではなく、毛糸で巻かれている柔らかいマレットに持ち替えてみましょう♪
加減して演奏したりすると、クセになりやすいのでオススメしません。 演奏する場所だけ確認したい時は、指で十分です♪
2.タオル大作戦
マリンバの鍵盤を黒鍵盤・白鍵盤と順に外すと↓
こんな感じになります。
このパイプの上にバスタオルや薄い毛布をかけて、鍵盤を付け直す。
(鍵盤に干渉しないように注意しましょう)
すると、70〜80dB(鍵盤によって差があります)程度まで軽減されます!
まだセミの鳴き声〜救急車のサイレン程度の音量だそう、、、(ホントか?)
室内での聴き比べた感じは、結構印象が違います♪
3.パイプを外しちゃう
上のでもあんまり効果がなかったよ〜
という方は、最終手段。
パイプを取っちゃおう!!
となります。
黒鍵盤→白鍵盤→ケタ(1・4番)パイプ(白鍵側・黒鍵側)の手順で解体したら↓
のようになるので、ここからまたケタ(1・4)をつけて、白鍵盤→黒鍵盤の順番組み立ててあげてください♪
音色は言わずもがなスカスカした感じは当然しますが、見た目はいつものマリンバです。
これで大体50〜65dB。
エアコンの室外機〜普通の話し声レベル
とずいぶん緩和できました♪
パイプを外すと音量が小さくなるので、物足りなさから無理に演奏したり、アタックが強くなってしまったりすると楽器に負担がかかるので気をつけましょう♪
音漏れの原因
基本的には、開閉のできる窓・ドアや壁・床に原因があるので、
ここに対して防音の工夫をすることができます。
そしてマリンバやドラムなどの打楽器はこれに加えて、
振動が大敵
です。
特にマンション住まいの方は防音と同じように対策しなければならないところですね!!
僕のスタジオも塩化ビニールの防音マットを一面に配置してからはめ込み式のカーペットを置くことによって、マリンバが部屋に対して2cmほど浮いた状態にしています。
マリンバをお部屋に直に置いているよ
という方は、まずお部屋全体でなくても良いので、キャスターの下に耐震用のマットやジェルパットなどを敷いて対策してみてください♪
カーペットも滑り止めにラバーが付いているものなどがオススメです♪
壁の吸音・遮音
僕のスタジオではマリンバの向かい側に該当する壁で目線より少し高いところ(パイプで共鳴した音は上に飛ぶため)に遮音シートと吸音ボードを貼っています。
オンラインストアで売っているので興味があったら調べてみてください♪
これ自体の効果はさほど強いものではありませんが、音の鳴りを吸音することによって軽減してくれるので、
- 部屋自体がなんとなく響く
- 楽器を演奏すると部屋のどこかが共鳴する
なんてトラブルを抱えている方は試してみるのも良いです♪
窓・ドア防音
僕は知り合いの業者の方にお願いしたのですが、
ベニア・遮音シート・吸音ボードを使ったはめ込み式のドア防音の紹介です。
ドアの正面↓
ドアの裏側↓
ドアの断面
という風にドアの厚みを2倍以上にしてもらいました。
ベニア板と遮音シートを吸音ボードでサンドイッチするようなイメージです。
劇的に効果があり、マリンバの低音の鳴りと振動が軽減されました。
しかも!!!
素材はすべて、オンラインショップで売られているものばかりだそうです。
ドアの採寸などの手間は当然ありますが、格安防音です。
一般的な業者のドア防音と同程度の効果で、防音効果の度合いによって違いますが、値段は金額にすると10万円以上安い。
最終的に上記の方法すべてを施行した上で建物の外でdB数を測ったところ、
音が拾いきれないのでなんとも言えませんが、
30dB。
閑静な住宅街と同等の静けさ
になりました。
まとめ
DIYでもいろいろと工夫ができるよう素材が様々なところで販売されるようになってきているので、皆さんの自宅待機期間のトラブルの防止に役立てば幸いです♪
では、また次回!!
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