今回の記事は、マリンバの曲以外をマリンバで演奏するときに我々、マリンバ奏者が迷うポイントについて綴っていきます♪
それについて触れるに当たって、マリンバで演奏する場合にどの楽器の楽譜との相性が良いかなど、楽器の発音体系の似ているものの紹介も合わせてしていきたいと思います♪
近年、マリンバ業界もマリンバの作品を演奏することに加え、プレーヤーのそれぞれが作・編曲を行ったり、ポップス作品をカバーしたり、様々なジャンルの音楽が演奏されるようになりました。
その際に、皆さんが悩むであろう
他の楽器のために書かれた作品をどう演奏すべきか
ということを順序立てて解説していきたいと思います♪
マリンバに似ている発音体系を持つ楽器
マリンバは自然減衰する楽器です。
ロングトーンを持たない楽器であるということが、今回の話のテーマになってくるのですが、
そうなると、歌曲はもちろんのこと、ヴァイオリンなどの弦楽器、木管・金管楽器の作品を演奏するとなると、物理的に難しい問題が出てきます。
ピアノもペダリングができることに加え、10本の指を使うことを前提に楽曲が作られているので、こちらはテクニック的な問題がやはり伴ってきます。
マリンバでロングトーンの問題を解決するには、【トレモロ奏法】で擬似的に解決するしか方法がありません。※このカラクリに関しては過去の記事で紹介しています。
この問題は、
あくまで楽譜に書かれていることとは異なるテクニックを使っている
と解釈されることも多いです。
そこで僕の答えとしては、
ギター(リュート属)
が最もマリンバの発音体系に近く、演奏する上で同様のテクニックが使用されているから
です。
マリンバに比べて歴史も深く(正直あまり言いたくはないのですが)、
マリンバより圧倒的に完成された楽器である
と言えるでしょう。
ロングトーンの解釈
マリンバでロングトーンの解釈をする場合に、パターンは大きく分けて2つ。
一音を出すことによって、
余韻や響きが継続しているように【感じる(させる)】
もしくは、
トレモロで連打をして音を伸ばす
のどちらかです。
僕個人の見解では、これら2つの選択肢は当然迷うべきポイントなのですが、両方ともに完全な答えではありません。
よりベターな回答を求めているに過ぎないのです。
前者はテンポにもよるのですが、全音符のように長い音符を演奏するには、響きを増長させるような環境的補助を得ないと、物足りなさを感じるでしょう。
後者の場合には、ロングトーン化させるために、トレモロの打点を限りなく消さなければならない、技術歴な難しさもあります。
場合によっては効果的に聞かせられないことも、、、
この問題を根本的に解決するためには、
- マリンバで演奏されることを前提とした曲
- そもそも発音体系が合致している曲を演奏する
- マリンバのために編曲された作品、もしくは編曲作業を施す
の選択肢に限られます。
これらが伴わない作品が良い演奏につながる確率は限りなく低いのです。
参考になるアレンジ(編曲)
先ほど、ギター作品はカバーをするに当たって有利に働くという答えを出しましたが、
ギターの動きの中でも忠実に再現することが難しいのが、
コードバッキングの動き
です。
先ほど出した答えはあくまで、クラシックギターのアルペジオテクニックに大きく依存する部分があるので、この部分の判断は当然しなければなりません。
コードミュージックを演奏する場合には、編曲をオススメします♪
ギターの楽譜をマリンバで演奏する場合に、1oct.下げて演奏する
というのが鉄則です。
これ結構やっていない人が多いので、カバーする場合には是非参考にしてください♪
そして、何気に外せない音源が【オルゴールアレンジ】です。
オルゴールアレンジは【ロングトーンを響きに頼っているため】マリンバの編曲の手助けになること請け合いです。
必ずしもテクニカルである必要はなく、原曲の持っている魅力を最大限に活かせるか否か
に関わってきます。
そしてやはり最も大きな課題が、
マリンバの音色をプラス要素として曲に効果的に付与できるか
なんです。
まとめ
今回は、実際に作品を届ける立場の人たちに向けての実践的な記事になりましたが、
今後の活動の参考になれば幸いです♪
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