【演奏中の頭の中は煩悩だらけ!?】集中することとは〜

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こんにちは。マリンバ奏者の宮野下シリュウです。

今回のテーマは、【ストレスの軽減と集中力の関係について】です。

広いテーマなのですが、これに必要な「視野の確保」から順に話を進めていきたいと思います。

 

マリンバに限らず、楽器の演奏や練習中はとにかく「熱中」しやすいので、目の焦点が絞られることが多いのですが、

実はこの状態が続いてしまうことは、よくありません

必要な時に、必要な部分の能力を最大限発揮するためにも、様々なことを考えながら演奏していかなければならないのですが、「熱中してしまうこと」は、

それらの妨げになりうるから

です!

今回は、楽器を演奏する際の目の焦点の当て方を変えて、視野を広く確保することを説明していくと共に、【集中力の継続の仕方】や【呼吸】についてもお話ししていきたいと思います♪

キモはとにかく目線を高く!!

 

 

例えばこのような「白鍵盤のみのフレーズ」を演奏する際に、演奏する場所だけを見ていれば演奏が出来るかと言ったら厳密にはそうではありません

それは知っているよ!!

と言う人でも、もしかしたら「熱中」してしまって、知らず知らずのうちに視野が狭まってしまっているかも

良い例・悪い例を取りながら説明していきます。

実際に見てみましょう♪

鍵盤に対する視野

コレが先ほどの例に出てくる全ての音符と視野をイコール化した写真です↓

悪い例

 

悪い例 目線

 

赤丸の部分が演奏する場所なんですが、皆さんにはどこが始点の「ド」の音だかわかりますか

わかりませんよね??

よって、演奏する音符=視野

公式は成り立ちません

コレ、実は相当数の人が陥りやすい視野の確保の仕方です。

では、どう見えていなければいけないかと言うと↓

良い例

 

良い例 視野

 

黒鍵盤がしっかり視野に収まっている状態で、初めて演奏する白鍵盤の場所の特定ができます

見ているようで見ていない。

見えているようで見えてない。

こんな状況が起こり得るのは、目先の難しいフレーズに心を囚われてしまって(熱中してしまうことによって)、注意散漫の状態を引き起こした結果です。

当たり前のことですが、

より広い視野を確保するには、目線を高い位置に置かなければなりません

目線の切り替え

細かく目線や視野を切り替えている人も要注意です。

下に1oct.を見る際のシミュレーションを載せてみました↓

悪い例

2つの写真を重ね合わせて、実際に起こる視野の切り替えを再現しています。

 

目線の切り替え 悪い例

 

楽譜通りに演奏していくと、左の赤丸の「ド」から順番に目で追っていくことになるのですが、上の写真にある通り、首を動かしてしまうと視野自体が切り替えを起こしてしまい、連続した景色にならないことがあります

コレが厄介

青い矢印の部分なのですが、重複してしまうエリアがありますね。

そして目線が変わってしまうため、実際には認識できない部分があります。

それが黒い部分

今まで演奏していた場所の感覚が薄れてしまうので、眼球の運動で解消しましょう♪

良い例

では、眼球運動で1oct.のエリアをなぞる様に見ていくと、どんな風になるのか↓

 

流暢な視野

 

実際に演奏する部分は、赤い矢印の部分のみなのですが、高い目線で眼球を動かしていくと、2oct.ぐらいは視野の中に収めることができます。(目線の位置は155cm〜160cmを想定)

この時の焦点は、もちろん各鍵盤に合う様に動かしていくのですが、演奏する範囲をスムーズに見てあげることによって、視野が切り替わることはありません

どうしても演奏することに熱中してしまうと、体の感覚も腕を動かすことに囚われがちですが、上で説明した様な視野確保の条件が揃わないと、必ずミスが起こります

トレーニングとしては、首の振りを使わずに目の動きだけで鍵盤の位置を捉えることを意識しながら、曲を演奏することが一番の早道です。

集中力の発揮の仕方

楽曲の演奏は「マラソン」に似ています。

完走することが重要で、マラソンにおける体力が演奏家の集中力に相当するでしょう♪

演奏時の難しいポイント坂道(上り)で例えると、ここでは体力を消費しますよね?

よって演奏する人間にとっては、集中力を消費することになります

しかもそのポイントの前後も走り続けている間(演奏している)は、体力(集中力)をずっと消費しています

よって、

力の入れどころ、抜きどころを使い分けないと楽曲を通して演奏することは難しい

のです。

リラックスして演奏できる箇所を練習で増やしていくことによって、消耗の激しい部分を削っていくこと

が、演奏家の練習内容に組み込まれなければなりません。

なので、練習時間が膨大に必要になるんですね。

必要な箇所で集中するために

先ほども話に出てきましたが、大前提として!

熱中すること=集中すること

ではありません

楽器を演奏する場合に、集中力を継続することが困難になってしまうことがよく問題視されるのですが、

無駄な動作に集中してしまうこと=注意散漫

の図式は平気で成り立ってしまいます。

演奏をするのに必要な要素をしっかり理解して、限られた集中力を必要な能力に対して発揮していくことが最も重要です。

一度演奏がスタートしてしまうと、

気をつけなければならない項目がたくさんあることがそもそも「ストレス」になってしまいます。

このストレスは様々な形で、私たちに悪影響を及ぼします。

テクニック的に難しい部分など、特に集中したい部分の特定ができない場合にも同様のことが言えます。

よって、演奏前に気をつけられることは、事前に確認しておきましょう♪

例えば、

  • 立ち位置
  • 目線の高さ=姿勢
  • 曲の流れのシミュレート
  • 呼吸
  • 難しい箇所の特定(解決法)

 

などが挙げられます。

事前にチェックする項目はしっかり練習中に解決をしていった上で、演奏に入れる様にしましょう♪

特に【呼吸】は重要です。

呼吸

ここでは、簡単に触れていきますが、

呼吸】をしながら演奏することはとても重要です。

特にマリンバの様に、演奏をする際に「息」を使わない楽器の場合には、意識的に呼吸を管理しなければならないので、同時にコントロールが難しい!!

(脱力をする上で、この呼吸は非常に大事なことなのですが、コレはまたの機会に。)

まず、呼吸を我慢している状態を思い浮かべてください。

おそらく肩が上がり、体に力が入ってしまっている様な状態になってしまっているでしょう。

日常生活の中ではこの状態をストレスに感じるはずなのですが、演奏中など、何かに没頭している中では、この状態が感知しづらいです。

フレーズの前で息を吸って、弾いている間に息を吐き続ける

というのが、一般的な考え方ですが、

まずは第一段階として、自然呼吸しながら演奏することに慣れていきましょう

このことができるだけでも、体のストレスはかなり軽減していきます

こういう非日常的な動作が体に強張りを与えてしまうので、限りなく日常的な体の使い方をさせてあげることで、演奏に正しく集中できる様に、自分自身をコントロールしてあげることが重要なのです。

まとめ

今回は、広い範囲でお話をしていきましたが、いかがでしたか?

僕自身、集中して演奏ができているのか

日常的に考えていますが、実際のところ集中して演奏できていると感じる場合には、

必ずリラックスして演奏ができている感覚があります

とは言え、本来この「リラックスした状態」と「集中している状態」はかけ離れている様に思います。

要は、不測の事態に最短で対応できる様な状態を保つこと、憂いやストレスから開放できる状態を作り続けていくことこそが、良い演奏をするための条件になっていくのかも知れません。

今後も体の使い方

というカテゴリーの中で、情報を発信していきたいと思います♪

乞うご期待!!

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体の使い方
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