こんにちは、マリンバ奏者の宮野下シリュウです。
今回は、オーディションの中から国内の中では価値があるなと感じたものをオススメしていきます。
ここでは行政と紐づいているもので強力な
東京都ヘブンアーティスト制度を例にとって綴ります。
ヘブンアーティストとは?
東京都のアーティストバンク制度。
元都知事の石原慎太郎さんがフランスを訪れた際に、街中でパフォーマンスをする大道芸人や路上パフォーマンスをするミュージシャンを見て、日本にもこう言う文化があったら良い!と2002年にスタートさせた制度だそうです。
東京都が後押しすることもあり、オーディションも倍率がすごい!です。
それに対して、知名度自体は活動している中でさほど感じたことはありませんが、不特定多数の方に公演を見ていただくと言う意味では、とても有意義なものだと思います。
オーディション
誰でも彼でもなれるものじゃありません。(当たり前か笑)
肩書きとしては東京都公認のアーティストということになるわけですから、
そりゃあ簡単ではありません。
何となく、路上パフォーマンスをしている人たちって許可取ってないんでしょ?
みたいなことを思われがちですが、厳格なオーディションが2度に渡ってあります。
毎年の開催時期・審査内容
5月下旬に東京都生活文化局から情報が発信されます。
(しかも募集期間は1カ月足らず)
- 第一次審査は書類・動画審査5分以内
- 第二次審査は実技オーディション15分程度(観客動員型)
第二次審査は9月中旬から下旬実施(前後する可能性あり)
※2020年度の募集があるかどうかはコロナショックにより不明
【2020.6/12付の更新情報で、7月中旬頃に具体的な要項を出すそうです】
合格倍率
僕がテストを受けた第19回ヘブンアーティスト審査会の倍率を紹介したいと思います↓
応募総数275組:大道芸部門159組、音楽部門116組
一次審査通過総数61組(倍率4.5倍):大道芸部門42組(3.8倍)、音楽部門19組(6.1倍)
合格総数38組(倍率1.6倍):大道芸部門29組(1.4倍)、音楽部門9組(2.1倍)
総合倍率:大道芸部門(5.5倍)、音楽部門(12.8倍)
今まであまり考えなかったけど、結構高いな〜。汗
しかもここで特筆すべきは、第一次審査で間引かれてしまう数の多さ、
そして音楽部門の倍率が高いことです。
在籍アーティストの顔ぶれ
ヘブンアーティスト一覧で過去に合格し、現在も活躍している大道芸人さん、ミュージシャンの皆さんを確認できますのでチェックしてみてください。
オーディション対策
いきなり実力試しに受けてみる!
というのも良いと思いますが、これってあまり勝算が高くないと思います。
過去の記事でオーディションやコンクールは受ける・挑むことに価値があることを
お伝えしてきましたが、それでも受かるに越したことはない。
じゃあどうするか。
僕はヘブンアーティストの審査会に2度挑み、2つのグループで初回合格を果たしました。その経験をもとにこれに触れていきたいと思います!
具体的に僕がやったこと
- ショーの内容の精査(共通)
- 動画編集にこだわる(一次審査対策)
- 公式ページを確認(以下、二次審査対策)
- 活動場所に赴く
- アーティストの公演をみる
- お小遣いの範囲で投げ銭を入れる
を繰り返しました。最後の投げ銭がお勉強代です。賄賂じゃありませんよ!
まず、ヘブンアーティストサイトを穴があくほど見ました。
すると、結構重要なことまで掲載されているんです。
これまでに行われた審査会時の審査員の方々の批評が見れる!!!
これを公表してくれるってすごいことです。
もちろん誰かを特定されているわけではないのですが、
もし仮に今年のエントリーが間に合わなかった!来年受けよう!!と思っている方たちがいたら、実際に審査会に足を運んでパフォーマンスを聞くことをおススメします。
その後、合格者の発表と批評が開示されるので、傾向をつかむことができる。
ということになります。
このオーディションを受ける予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
言わずもがな、室内のコンサートに慣れている方たちがいくら演奏技術が高くても、
必ずしも受かるわけではないんです。
どんなに上手でもステージに隔離されて客席を見ようともしないミュージシャンに
合格の未来がないことだけは明言しておきます。(まあ、そんな人はいないか)
活動の仕方
ここからは合格してからのお話になります。
活動場所
ヘブンアーティストのホームページの活動場所一覧から東京都が定める公演可能場所をチェックできます。
54施設72箇所!!すごいですね!
(場所により音量制限等でミュージシャンが活動できない場所もあります。)
活動のメリット
あくまで個人的な感想ですが、以下
- お客さんとフラットに触れ合うことができる
- 楽器や自分たちの名前をアピールできる
- 過酷な環境で実力試しができる
- 投げ銭を受け取れる(ヘブンアーティストの特権です)
もちろん天候に左右されたり、楽器が痛んだりといいことばかりではありませんが、
自信を持ってオススメできる制度です。
仕事が少ない時期なんかにもありがたいですよね。
僕たちと一緒に東京を盛り上げましょう!!
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