こんにちは!
前回の記事に引き続き、在学中に取り込むべきコンクールについてお話ししていきます。
前回のオーディションは一人のプレーヤーとして、どこか複数人で構成される団やバンドに入るためのケースが多いのに対して、今回紹介するコンクールは、
ソリストとして活動したい!!
と感じている人には必要不可欠な要素となってくるのではないでしょうか?
コンクール・コンペティション
卒業してからだと準備が大変なのが、このコンクール。
- 練習
- レッスン
- 情報収集
- 費用の捻出
以上の観点から
在学中に受けておくのがオススメ。です!
なぜ、在学中がオススメなのか
強みとともにさらっと解説していきましょう。
実力が伴うタイミングも当然考えなければなりませんが、
毎年開催されるコンクールばかりではありません。
入賞することも当然大切ですが、
挑むことや経験値を積むこともコンクールを受ける良さなので、
来年受けようかなと尻込みせずに
今年から情報収集して挑みましょう。
練習・レッスンを受けられる強み
練習はもちろんのことレッスンを受けられること
これが音大在学中の権利として与えられています。
これを有効活用しない手はありません。
卒業後は、レッスンの費用の捻出・スタジオ代金と費用もかさみますからね。
自宅で練習できる環境がある場合にはまだ話は別ですが、マリンバのように楽器の大きい・または音の大きい楽器は環境を整えることも難しいでしょう。
情報収集
これも集団生活や先生がいる大学生活ならではの強みです。自分が知らなくても(調べればいいという人もいますが)
- 先輩に経験者がいる
- 先生が審査員を務めたことがある
こんな見地からネットの情報以上のより的確なアドバイスをもらえることでしょう。
- 自分が受けようとしているコンクールが自分のレベルにあっているか
- 良いコンクールなのか
- 課題曲の傾向
など
費用の捻出
国内のコンクールは平均3万円程度。
開催地によっては交通費がある場合もありますね。
これが国内ならまだしも、国外だったら
- 渡航費
- 開催期間中の滞在費、食費などの生活費
- 海外でしか買えない楽器・備品の購入費用
- 交遊費(海外のプレーヤーとの交流)
と、費用がかかります。
僕がオーストリアで受けたコンクールでかかった
費用は45万円ぐらいだったかなと記憶してます。
- 渡航費で25万
- ホテルの宿泊費用目一杯安いところで一泊8000円程度×10日間
- 食費×10日間 5万円ぐらい?
- 参加費用・マレット購入費 5万円ぐらい?
- 観光・交遊費 曖昧です
ぐらい使ったんだろうな〜。(遠い目)
となってくると、社会人でフリーで演奏活動をしているお金がないときにこれは死活問題。
コンクールを受けるためにアルバイトをして、練習場所・レッスンにお金を使いながら生活もしつつ、50万円貯めるなんて、なかなか難しいですし、
時間もお金もないとなってしまったら本末転倒。あまり現実ではない。
だからこそ、学生の時の方がオススメなのです。
コンクールの種類
上記で挙げたように大きく分ければ
国内コンクール、国際コンクールの二種類です。
そしてさらに国内のコンクールを分けると、
- 国内で行われる国内コンクール
- 国内で行われる国際コンクール
(海外コンクールは基本公募されていれば国際コンクールになります。)
そして
楽器が細分化されているものと楽器全般の中で総合順位をつける
こんなものまであります。
審査項目が楽器ごとに細分化されている国内コンクール
ピアノ部門や管楽器部門、打楽器部門さらに打楽器部門からスネアやマリンバ部門といったように楽器ごとに細分化させ各部門に専門家を審査員として招く、というようにエントリーする枠が明確にされているもの。
(=出願者が多い)
なので審査される内容も専門性が高い。
いわゆる〜音楽コンクール
楽器を演奏できる人が応募資格という風に専門的な要求も多少あるでしょうが、
主に音楽的な部分が審査対象となるコンクール。
といったように審査で見られる部分も変わってきます。
オススメ
僕は国内・海外どちらも受けたことがありますが、
基本的には両方オススメです。
総合的に両方受けるというのが良いと思います。
国内コンクールを受けるメリット
- 他大学の同世代との交流ができる
- 他大学での流行りなど情報が聞ける
- 国内ランカーの演奏を聴いて勉強できる
- 審査員に印象付けができる
デメリットというか傾向
- 審査員が楽譜をほとんど見ない
- 難曲課題曲ばかりで音楽性を審査しているか謎
- 政治的背景を感じる
- 拍手がないため異様な緊張感
海外コンクールを受けるメリット
- 審査の根底に音楽性がある(感じる)
- 異文化交流ができる
- 海外のマリンバ事情を知れる(これとても大きい)
- 海外に友達ができる
- 日本のコンクールとはレベルが段違い
- 拍手がある
デメリット
- 費用のかかり方が国内とは段違い
- 場所によって時差の調整など、前入りを余儀無くされる
- 言語の壁がある(英語だけは理解できるように)
- 楽器を借りる場合に(特にマリンバ)勝手が違う
- アワードが付いている楽器を使う
まとめ
いかがでしたか?
このブログでは、特定のコンクールのことをいっているという風に皆さんが感じないように特定はしませんが、それぞれの課題にあった最適なコンクール探しをしてください。
なんだかんだと言っていますが、最終的には実力主義ですし、賞を取らなければ
プロフィールにかけることも残りません。
音楽に点数をつけるなんてロマンがない!!
こんな考え方もありますが(僕も支持します)
実力試しにとりあえずやってもいいと思うんです。
やって見て自分に合わないなと思った方は、コンクールを受けなくても良いと思います。
何故なら、コンクールを受けてこなかった人でも
現場で輝いているミュージシャンがたくさんいるからです。
次回は、特に音階楽器を専攻している諸学生さんのために
今勉強していることと卒業してから必要な技能について
お話しします。
コメント
[…] 今回は、前回の記事に引き続き、 […]