今日は前回のマレット紹介に引き続き、マレットの構造についてを解説していきます♪
前回の記事を読んでくれている人はもうご存じだと思うのですが、マレットは消耗品です。
ただし、消耗する部分が先端のボール部分と柄になるかで対応が変わってきますので、そのあたりも説明していきましょう♪
マレットの構造と摩耗部位
マレットの先端部分の摩耗。(巻かれている糸の摩耗)
これがの第一段階です。
使い込んでいくとこんな感じになっていきます↓(巻かれている糸が切れてしまっている状態)
で、この場合は業者さんに巻き直しを依頼して新品同様にしてもらえますので、安心してください♪
ただし摩耗した状態で使い続ける場合にはリスクがたくさんありますので、早めの巻き直しが望ましいです。
そして、巻き直しをしている間に練習用のマレットがないと困ってしまうので、最低でも2組以上のマレットを手元に置いておくことも大切です。
中級上級の皆さんに関しては、進んでいく過程で色々なマレットを手に入れていくことでしょう。その時のマレットの選び方なんかにも今後の回で触れていきます♪
話は元に戻しますが、この毛糸で巻かれた内側を皆さん見た事がありますか?
実は中にはこんな形のボールが↓
さらにこの枠の部分を取ると↓
硬いゴムボールに、さらにゴム製のカバーが巻かれています。
ここに毛糸が幾重にも巻かれてマレットになっているわけです。
マレットの重み
マレットの持った感触に違いが出るのは、このゴムボールの重量が起因しています。
先端に重みがあるので、マレットの持つ場所によってマレット自体の重量の体感が変わります。端の方を持てば持つほど重みを感じるわけです。
なので物理的なことを考えれば、テンポの速い曲やフレーズを演奏する場合には、持ち手が浅いと弾きやすくなり(回転数が上がり)、持ち手を長く持つと重みをより感じるので、以前紹介したダウンストロークとは相性が良いです。
基本的には、マレットを浅く持つ事で音に深みは無くなってしまうので、どうしても表記のテンポで演奏する事ができない場合の対応策として、検討してみてください♪
各部分の摩耗と買い替えのタイミング
先ほど、糸の摩耗は巻き直しで対応できるという話をしましたが、中のゴムボールやゴムのラバーが削れてしまったりすると、慢性的な糸の摩耗につながるケースがあります。
この場合には、マレットの買い直しをしましょう♪
また、ラタンマレットの歪みがひどくなった場合にも同様に買い直しのタイミングです。
【対策】
これをあまりに繰り返す場合には、試奏のできるお店で
【しなりの弱い(強度の高いマレット)】を購入するようにしましょう♪
で、これも見るからに、、、という例ですが、僕が練習中にやってしまったマレットです↓
柄が木でできているバーチマレットなのですが、このマレットを使っている際に起こる事故として、折れてしまうという事があります。
もし、お使いの人はコンサートや発表会などの場合、必ずスペアのマレットを持つようにしましょう!!
僕はリハーサル中にこの事故を起こしたのですが、買い直す前に緊急時の対応策があります!!
やむを得ない場合の緊急措置
僕は、どうしてもリハで破損させてしまったマレットをコンサートで使いたかったので、割れてしまったマレットの断面を合わせて、ダメ元で布ガムテープを使って補強を試みました。
すると、どうでしょう!!
しっかり接着できて、マレットを振ってみた感触も折れる前同様!
これはイケるかも!!という事でリハーサルを継続したら、しっかり1曲弾けたんです。
よって、破棄してしまう前にこれ試してみてください。
音色が変わるということもほとんどないのですが、微妙な握りの違いが解決できる場合には、有効と入って良いでしょう。(やむを得ない場合に限りますが)
巻き直しの目安
通常の練習を例えば1日1時間にした場合、毛糸の種類や練習の内容にもよりますが、最長でも1年を目安としましょう!
1年使った時に糸が切れてしまっていたりした場合には、早めに巻き直しを依頼するようにしましょう♪
マレットを購入したお店に問い合わせをしたり、「マレット 巻き直し」で検索すると、それなりにヒットします。
予算は大体一組¥1,500〜¥3,000とマレットによって幅がありますが、買い直しをするか否かはマレット自体の単価と相談するようにしましょう。
これ故に所持するマレットが増えていくわけなのです!!
まとめ
今回はマレットの先端の構造紹介が中心になりましたが、次回はより幅広くシチュエーションごとに選択するマレットの種類などを紹介していきたいと思います。
次回をお楽しみに。では!
コメント