今回は、前回に引き続き楽譜の読み方編2。
今日のテーマは音程です。すなわちドレミを実際に読めるようになるための回です!!
ト音記号の音程の読み方を中心にヘ音記号にも少し触れてお伝えしていきます。
日本の音楽教育の中では、ドレミというイタリア語の音階名が一般的ですが、
日本階名は
ハニホヘトイロ(ハ)「いろは歌からきています。」
なんとなく「ド」を基盤に考えられがちですが、アルファベットをよく見ると
「ラ」=Aから順番に進んでいるのが分かりますね。
オーケストラでチューニングをするときも「ラ」の音程を中心に考えていきます。
赤ちゃんの一番最初の泣き声も「ラ」なんですって!!
今回は音部記号の説明の際に使っていくだけですが、今後調性なんて言葉が出てくるときに使いますので、なんとなく図でチェックだけしておいてください。
ト音記号における音程の読み方
ちょっと復習しておきましょう。
ト=ソの音なので、ト音記号は普通の「ソ」の音を中心に読むための音部記号だというお話を前回の記事で紹介してきました。
どこが「ソ」なのかというと、、、
分かりやすいように隣に「ソ」をおいておきました。
このト音記号の中心ぐるぐると円が書かれています。
この中心=五線の下から数えて2本目に串刺しになるのが「ソ」の音です。
音階の場所
これが誰でも一番最初に通る道。学校でも習うドレミファソラシドです。
まずは基本のこの1オクターブ※を覚えましょう。
※ここでは音階上の同音のある階名からある階名までの距離のこと指しています。
覚え方
1番最初に五線の下で串刺しにされている「ド」(これが真ん中のドです)を覚えましょう。(フォルム的にもこれが一番覚えやすいと思います。)
次にあなたのお気に入りの場所を見つける。
オススメは
- 五線の真ん中で串刺しになっている「シ」
- 五線の一番下に引っ付いている「レ」
最終的には瞬間的に楽譜は読めるようにしていくのですが、
それは何百・何千と楽譜を読んでいく中で慣れていくしかありません。
最終的には前後の音の目安になりうる、お気に入りの場所を増やしていく作業が大事なのです。
五線の外に書かれている音符の紹介
ここで五線って中に書かれるだけではないんだ!!
と新たな発見があります。
下線 ソラシド(真ん中)
上線 1オクターブ上のドレミファソラシド
覚えなくてはならないのは、ある程度よく使う範囲でということになりますので、
どこまで覚えてたら良いのか、押さえておきたいところですよね!
となると、最大でも上記のような感じ(上もミまではいくかなあ。)
下のソからド(ミ)までここまでが滞りなく読めたら、それ以上に読めるようになる必要性はあまりありません。
五線の下に書かれているものが下線
五線の上に書かれているもの上線といいます。
ヘ音記号における音程
ここでさらに新しい音部記号についてお話を少しだけ。
ヘ音記号です。これももしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、
実はマリンバで実用的になるのは、まだまだ先の話なので
ここでは簡単に説明します。苦手意識のある方も多いでしょう?
ヘ音記号っていつ使うの?ヘ音記号のルールとは
ピアノの楽譜ではそもそも左手の伴奏などで早々に出てくるのですが、
マリンバを演奏するときには、最初は2本バチでメロディを演奏することが圧倒的に多いので、ヘ音記号の出現はまだまだ先です。
稀に吹奏楽などで期せずして出てきてしまうこともあるので、そんなイレギュラーに対応するための知識として覚えておきましょう。
ヘ音記号なので「ファ」の音が基本になります。
基本のファのところに●を描いてくれているので、
ト音記号よりもわかりやすい。ですね!↓
音程の違い
これもドレミファソラシドなのですが、音程は一番上の「ド」がト音記号でいう下の「ド」。
ト音記号で表現できる音よりも低いところを、よりわかりやすくするために
生まれた音部記号です。
ト音記号をやっと覚えたのに何でルール変えるんだよ!!
って怒る方もいますが、ルールが一緒だったら音程の高さの判断ができなくなったり、
音部記号の違いが分かりづらかったりと、それはそれで厄介。
なのでこんな感じにルールを変えているのですね。
先ほど、「ト音記号の中でここからここまで読めれば十分です。」という風に前置きしたのも、ト音記号の守備範囲を超えてしまったときに、ヘ音記号が助けてくれるおかげなのです。
ト音記号の場合
どうですか。これヘ音記号の下の「ド」と同じ低さをト音記号上で表記しているのですが、読めますか?僕は読めません。読みたくもありません。笑
- 知っているルールだけど下線が何本刺さっているかわからないもの。
- ルールは違うけど五線の中に入っているもの。
どちらが見やすいかは言うまでもありませんね。
覚え方
ヘ音記号の音符をよく見てください。
ト音記号で覚えた覚え方と覚え方は大差ないのですが、
比べてみることによってある法則性に気づくはずです。
そう、ト音記号の2つ上の音を読むとヘ音記号な音階名と一致します。
例:ト音記号上の「ラ」=ヘ音記号上の「ド」(オクターブは下の低いものになる)
というように、慣れるまでの手助けとしてト音記号で培った力がここでも生きてきます。
最初のうちはその都度、思い出しながら付き合っていきましょう。
まとめ
さあ、いかがでしたか?
今回はト音記号・ヘ音記号をテーマに音程の読み方や階名の説明なんかを紹介してみました。
それぞれ今後、たくさん使うことになるので、覚えられたら是非覚えてみてください。
急に全部覚えるのが無理!!という方は、少しづつ覚えていきましょう。
次回はリズム・それに伴う手順の考え方編にいきましょう♪
お楽しみに!!
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