どういう考え方がオススメ?音の考え方・感じ方編

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ほいっ!前回までは調性の説明がメインになっておりましたが、

今回は考え方、とか感じ方についてお話ししていきたいと思います。

感覚的にはちょっと雑学的なイレギュラー回ですかね?

 

ちょっと批判的に聞こえるかもしれませんが、僕は小中学校などで推奨されている音楽教育のスタイルにとても疑問があります。(いきなりだな、オイ)

 

というのも実際にレッスンをしている中で、

「移動ド」の考え方が枷(かせ)になって適当な音階が頭の中に流れてきてしまう

という生徒さんが結構います。

C dur「ハ長調」の場合にはあまり起きないのですが、G durやF durを演奏すると「ソ」や「ファ」という中心音の音が「ド」に聞こえてしまうそうです。

ただ、楽譜に書いてある情報は、固定ドの考え方で表記されるので混乱してしまうと。

そんなことを受け、今回は楽器にフィットする考え方を紹介・オススメしていきたいと思います。

楽器にあった考え方を選択する

はい、これです。

楽器によって「ド」のあり方が違うってご存知ですか?

例えばフルートはC管、(アルトはGだったかな)クラリネットはB♭管、アルトサックスはE♭管など、ドレミファソラシドの音がそもそも違うんです。

詳しく知りたい方は、ネットで検索してみてください♪

これは、指のポジショニングで音を探す鍵盤がない吹奏楽器によくみられますね。

でもマリンバやピアノのように鍵盤が目視できる楽器は、「ド」の位置が動いたりしませんよね?

よってマリンバを習得するときには実音をしっかり捉えられる「固定ド」の概念がフィットすると言えるでしょう。

固定ド

先ほど出てきましたが、その名の通り「ド」=「ド」「レ」=「レ」という風に

ドという音が固定されている概念のこと。(当たり前ですね)

メリット

  • 楽譜を読む上で、他の音階が浮かぶことがないので、混乱が起きない。
  • アベコベな音階を歌わないように注意ができる。

移動ド

固定ドに対して調が変わったときに中心音を「ド」と設定しよう!!

という考え方です。実際に書かれている音がファソラ♭シドレミファでも、

ファ=ドに置き換えるので、ドレミファソラシドと読む、感じるということですね。

メリット

  • 移調・転調(曲・曲間で調を変えること)に対応しやすい。
  • 音の跳躍を相対的に見つけることができる。

マリンバを演奏する上でのオススメ

マリンバでは混乱を招くので、固定ドの考え方で演奏するのがオススメです。

リード楽器や歌を歌うときには、移動ドの考え方が理想だとは思うのですが、

音形をイメージするか実存しているものを捉えるかで、考え方自体に向き不向きが存在してしまいます。

小中学校での音楽教育

これ人生で役に立ったと感じたこと、僕はありません。

その中でもこの「移動ド」の考え方がそもそも僕はロジック的に納得がいきませんでした。

当時のテストの問題例

変ロ長調の中心音を「ド」としたとき、「ソ」の音は何ですか?

で、僕の出した答えが、

 

怒れる学生ちゃん
怒れる学生ちゃん

質問の意味がわかりません。変ロ長調の中心音はシ♭だしシ♭=ドではありません。

 

今見たら可愛くないですね!僕だったら思いっきりビンタしてそうだけど、当時の先生が我慢してくれたんでしょうね。w

 

と、鍵盤がイメージできすぎてしまうと、前提を覆すことって僕にはストレスだったので、徹底的に問題を間違えて移動ドの考え方の導入に小さいながらも精一杯反抗した記憶があります。

(リコーダーの概念とピアニカの概念で好みが分かれるところかもしれませんが。)

 

しかも歌を覚えるときって大体この移動ドが導入できてしまうんですね。

ここで出てくるのが「絶対音感」「相対音感」という音感なのです。

皆さんも何処かで聞いたことがあると思います。

絶対音感・相対音感

これは固定ド・移動ドの考え方とかなり密接な関係性があるのですが、

聞こえる音が実際にドレミで聞こえるのが絶対音感。

中心音を与えられたときに、跳躍の幅で実際の音階を聞き取ることができるのが相対音感です。

皆さんが流行りの曲を覚えるときに、どうやって曲を覚えているか思い出してみてください。

わざわざ楽譜を購入して音符を確認して音階で練習したりします?

答えはNoですね?

これは大体の人が相対的に音を捉えているからなんです。

皆さんは

耳で聞いて、音階がわからなくてもなんとなく感覚的に音階と音階同士の上下の移動している音形を相対的に捉えて覚えていくわけです。

それを証拠に、歌は歌えるけど絶対音感がないとそもそも最初の音が捉えられないので、ピアノで弾いてみてと言われたときに演奏できないんです。

最初の音がわからない上に、メロディがどうやって推移しているかを感覚で捉えているだけなので、実際に演奏するとなると違う知識が必要になるからです。

目指すべき音感

結果から言って僕は、絶対音感になる必要もなければ相対音感を取得しなければならないとも考えていません。

単純に何回も楽器を演奏していく中で、音にも好みが出てくると思います。

例えば「ラ」の響きが好きだ!とか「ソ#」ってなんか嫌い。だとか。

そんな中でそれぞれの音の響きをなんとなく覚えていけると良いと思います。

僕なんかはそれの典型です。

ドの音程を歌って出すこともできるんですが、それは今まで何万回も叩いてきたマリンバのドの音の高さを耳が記憶しているので、思い出してその音を出すことができるだけ。

特別なことは何もしていません。

なので練習していく中で音感は確実に体に蓄積されていきますから、

とにかく弾いて弾いて聴きまくる。これが音感の養い方です。

それでもポップスの歌なんかで耳コピすることもできます。

要は何事も慣れということですね!

人間の五感は記憶と大きく関わるので、練習中に耳を頼るなんていうのも大事なことになると思います♪

言いたいこと・まとめ

結局、今回の記事で何が言いたかったというと、

楽器を演奏する前の前提として楽器にあった概念やシステムを自分に搭載するといい!

ということです。

何か始める前に、ある程度知識が入ってしまっていると、なかなかフラットに物事を考えるって難しいので、(お子さんの覚えるスピード感が早いのは、良い意味で無知の恩恵だったりしますからね。)

知識がある方は、逆に知識を集めて論理的に演奏を分析していくことが重要なんです。

今回は、図らずも難しい考え方についての説明となりましたが、

有鍵楽器を演奏する前提として、こういう心構えでいることが僕的なオススメ!!

というお話でした。(ちゃんちゃん)

次回は演奏記号などの他の記号の説明に入りたいと思います♪

ではまた明日っ!!

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楽譜の読み方
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