調号・長調のお話!!〜調性ってなんだぁ?その1

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今回はタイトルにもあるように調性のお話です。

色々な楽譜をいきなり読み始めてしまうと、その度にわからないことが出てきてしまうので、少しづつ知識を導入していきましょう♪

今回は各調の中でもオーソドックスな長調をメインに説明していきます!

課題は、

どの音から弾き始めても「ドレミファソラシド」と同じ響きが出せるようになること!!

白鍵盤・黒鍵盤全てで12個の音がありますが、どこから始めても同じ感覚で音階が演奏できるようにするには、それぞれの音から始まるためのルールを覚えなくてはなりません

それでは、一つずつ説明していきます。

調性・調性音楽とは?

中心音を持つ曲や音楽のことを指します。その曲の持つ属性みたいな話ですね。

例えば「ド」を中心音とする長調には調号がつかず、基本的に白鍵盤だけで演奏ができるというようにそれぞれの中心音によってルールが変わってきます

初めて出てくる言葉の紹介もしっかりしていきます♪

長調・短調

調性を説明するには、まずこれを押さえなければなりません。

難しく説明することはもちろん簡単なのですが、感覚的に曲を聴いた時のイメージでも説明することができます。

長調:明るい曲調(例:ドレミファソラシド)

短調:暗い曲調 (例:ラシドレミファソラ)

これ短絡的に聞こえるかもしれませんが、明暗のイメージでしっかりキャッチすることができます。

楽器が手元にある方は実際に弾いて、聴いてみてください♪

短調はまたの回で説明することにして、今回は長調(明るい調と置き換えましょう)

の中のルールを説明していきます。

その前に、、、調号(変化記号)とは?

調号とは何か?これは見たことがある方が大半だと思いますが、

楽譜の冒頭に書いてある#(シャープ)、♭(フラット)のことです。

この調号が付いている種類や数を見て、ミュージシャンはこの曲の中心音が何の音なのか判別することができます。

#(シャープ)・ ♭(フラット)

そもそもこれなんですか?という方たちのために、説明しておきます。

この2種類の調号は、黒鍵盤の演奏をする際のものです。

#:この記号が付いている音を半音あげる

♭:(同じく)半音下げる

ドにシャープが付いていたら、ドを半音あげる(右斜め上)

ミにフラットが付いていたら、ミを半音下げる(左斜め上)

ここで初めて、鍵盤がなんでこういう形で作られているか、改めてわかると思います。

学生ちゃん
学生ちゃん

じゃあ、穴空きになっているミとシの♯、ファとドの♭ってどうするの?

ということで、上記の♯、♭の基本的な考え方をもとに下の問題の答えを考えてみましょう!

応用問題:ミ#、シ♯、ファ♭、ド♭の実音を答えてください。

答えはまとめの下に↓

調号の増える順番

さ、ここからが本題。

#、♭は黒鍵盤が1オクターヴの中に5つしかないので、5個がMAXだと勘違いされる方もいるみたいですが、白鍵盤の数だけつけることができるので、7個がMAXです。

あとで画像を入れて紹介していきますが、中心音が変わることによって調号の付く数が変わります。

そして付く順番が決まっています。(この順序が変わることはありません。)

ただし、覚えづらいのが、

ドレミファソラシドの順番に増えていくわけではないからなんです。

ちょっと例を出してみましょう♪

ダメな覚え方↓

 

臨時記号化

 

ねっ。これドレミの音階順に並べています。調号もわかりやすく、楽譜上に臨時記号として表記してみました。

これだと使われていない音がある上に、途中で#と♭がチャンポンされていて、覚えるに覚えられない。

よって、#、♭はそれぞれ分けて覚えていきましょう♪

調号の増え方と中心音の見つけ方

これは公式的に覚えていきましょう↓

#の場合:ファドソレラミシ

#増え方

下に向かうにつれて、#の音が増えています。

上記の公式を覚えてさえいれば、わざわざ#・♭の音階を読まなくても良いので楽になりますよ!!(★マークのところは追って説明します!)

1番下の段は元のドレミファソラシドに戻ってきていますが、

調号がつくので、全く違う音階になっています。

#の調の中心音の見つけ方

これはとてもシンプルです。#が増えていくと思うのですが、

1番最後に付いた#の次の音が中心音になります。

例えば、ファに#が付いている調の中心音は「ファの隣の音からスタートする」ので、

「ソ」。といったように簡単に見分けることができます♪

 

♭の場合:シミラレソドファ

♭増え方

 

気づいたことがありませんか?

実は、#の増えていく音を逆転させると♭の増えていく音と一致します!

なのでここでは、#の増え方だけ暗記しましょう!!

♭の調の中心音の見つけ方

こっちは、付いている♭の後ろから2番目の音が中心音となります。

さっきの#とはルールが違うので、混同しないように注意しましょう♪

例えば、「シ」「ミ」「ラ」にフラットが付いている場合、

後ろから数えて2番目の♭の付いている音が中心音なので、「ミ」になります。

最初の調の中心音、「ファ」の求め方はイレギュラーではありません。最後の調を見てみてください。

シミラレソドファが永続的に続いていくことをイメージしてみると「シ」の♭の一つ前が「ファ」になります。なのでシ♭が付いている場合の中心音が「ファ」になるということです。(シミラレソドファミ…….)

注意ポイント
  • ♭の場合には中心音が黒鍵盤になることが多い。
  • ★マークの部分はカブりですが、#・♭の特性上、書かれる音符が違うことに気をつけましょう。

まとめ・答え

さあ、今回はここまで!!

覚えることがたくさんで大変なような気もしますが、これ全て覚える必要はありません。

#・♭の数によって中心音が導き出せれば良いだけなので、公式だけ覚えればO.K.!

難しいかもしれませんが、一つずつ音を出して練習していきましょう♪

次回はそれぞれの調の名前編です。

次回は覚えることが多いかも、、、しれませんが、めげずに頑張りましょう!!(、、、シーン)

乞うご期待っ!!

答え

ミ#=ファ

シ#=ド

ファ♭=ミ

ド♭=シ

 

 

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楽譜の読み方
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