こんにちは!
今回は、コードをもとに実際に伴奏してみよう!!(楽譜を作ってみよう)
ということで、作業をするにあたり実際に例題として曲を使って解説していきたいと思います♪
五線紙がないんだけどっ!!という方のためにまた例によってPDFで白紙の五線譜を1番最後に載せておきます♪
今回使う楽譜は、マリンバ初級編のこの記事で扱ったプレゼント楽譜です♪
持っていないよって方は、是非上のリンクから記事に飛んで末尾にあるPDF楽譜をゲットしてください!
伴奏のテーマとしては、マリンバに限ったものというわけではないのですが、基本的に1人でベースとコードが鳴らせる楽器のために解説していますので、あしからず。
参考楽譜
※6小節目のコードをC/Eに書き換えてください。
この楽譜には、一切の伴奏に対する音符の情報がありません。
ここから前回学んだコードの構成音を導き出し、伴奏をする際に使える和音の算出をしていくのが今日の課題というわけです♪
コード伴奏をするときに考えること
伴奏するって、そもそもどんなこと?
実際に情報が制限された状態でいきなり伴奏してみろ!!
なんて言われても困ることばかりなのですが、楽譜のメロディや音部記号、テンポの指定などから、与えられた曲の様子を探ることができます。
見るべき情報
今回の曲はtempo♩=70とかなりゆっくり。
バラードかな、なんて予想していきましょう。(少なくとも激しい曲じゃなさそうだな、と)
音部記号も忘れてはいけません。
4拍子なのか、3拍子なのかで曲のイメージは全然違いますからね!
この曲は、3拍子。ワルツという音楽の中のテーマがありますが、イメージとして最初に共有しておきましょう♪
伴奏の形
まずは、伴奏の一般的な形について簡単に触れていきます。
ベース+ハーモニー(和音)
これが成立していればO.K.
今回の例題は、3拍子の曲なのである程度伴奏の形を前もって指定していきますので、参考にしてください♪
こんな感じで伴奏楽譜を考えていきましょう!
ベース1音(下段)に対して3和音のハーモニー(上段)♪
(2小節目だけ例外)
3拍子の一般的な伴奏は「ブンチャッチャ」の形なのですが、1小節の中でコードが変わりまくるわけでもないので、「ブンチャーー」の形にしてみました。
コードネームから構成音を割り出していく
C dur「ハ長調」なので臨時記号がつかない限りは、通常黒鍵盤を演奏しないのですが、
それだと練習にならないと思ったので、黒鍵盤も多少入ってきます。
基本的なコードの構成音に関してはこの回では触れませんが、
過去の記事でがっつり触れていますのでのぞいてみてください♪
ということで前置きが長くなりましたが、
今回押さえたいコードは、
- 分数コード/onコード
- 7th
- m7-5(2小節目に斜線に○が書かれている記号)
- dim(Bの2小節目のG#o=G#dim)
- sus4
- aug
この辺りでしょうか!
参考楽譜
ここで実際に僕自身が簡単に楽譜化したものを載せて解説していきたいと思いますので、まだ楽譜をこれから書くよ!
という方は、読み飛ばしてください♪
こんな感じになりました!!
手順1.ベースラインを決める
まず、この大譜表のなかで1番最初に埋めるのが、ベースラインです。
コードのアルファベット=ルート(根音)の音なので、ひたすらこの作業を最後までやっていきます。
ただし、分数コードの場合には、分母側のアルファベットがベースの音になる
というルールがありましたよね?
ここはしっかり押さえておきましょう。
手順2.ハーモニーを決める
ここですよね。大変なの。
まず、構成音を覚えてもらったときに便宜上、低い音から説明していきましたが、
構成音の順番は順不同で使えます。(楽典的には展開形という言葉を使いますが覚えなくて良い)
なので演奏しやすいことや響きの良さを前提にフレックスに配置していきましょう♪
例.)C=「ド・ミ・ソ」と覚えましたが、並びは
「ミ・ソ・ド」でも「ソ・ド・ミ」でも○
次に、コードの中にも3和音で構成音が決まっているものと4和音構成音があるものとバラバラです。
僕はわかりやすく、すべてベース1音に対してハーモニー3和音という風に4和音で統一してみました。
Cのコードの構成音【ド・ミ・ソ】の中で被りを出していい音が決まっています。
性格を表す第3音(ミの音)の重複は基本的にNG。(主張の多いやつは嫌われると覚えておきましょう♪)
なので僕の参考楽譜の1小節目を見ていただくとわかるのですが、被りの音は「ド」にしています。
(ベースで「ド」を使っているのにハーモニーでも「ド」を使っている)
そして、第二の注意ポイント。
基本的に
ハーモニーの構成音同士が離れすぎないように!!
これ安定したハーモニーを出すときに非常に大事なポイントになります。
伴奏参考楽譜の2小節目を例にとって解説していきましょう↓
Bm-7からE7の構成音はそれぞれ「シ・レ・ファ・ラ」「ミ・#ソ・シ・レ」
この中で同じ音があります。
そう!
「レ」ですね。
この音が推移しないように構成したいのでわかりやすく、ハーモニーの1番上に持ってきました♪
すると消去法で自由に使える音が2つのコードとも残り2つになります。
Bm7-5は残り「ファ」と「ラ」
E7は残り「#ソ」と「シ」
この2つもなるべく推移が少ない方が良いので、より近い音がとこ並びになるように
と考えると、楽譜で書いたような形になります。
ここは理解が少し難しいかもしれませんが、
僕が書いた参考の楽譜は一応気をつけて書いてみました♪
(基本からずれてしまいそうなことは基本書かないように注意しています)
まとめ・五線譜プレゼント
いかがでしたか?
実際に例題があると、今持っている皆さんの知識でもしっかり伴奏譜が作れるはずです。
今回は難易度の設定的には低いところを設定しているので、細かいところまではやりませんが、こんなことができるんだ!!
とまたひとつ理解を深めていただけたら嬉しいです♪
短い曲ですが、ベースやコード(ハーモニー)が入ることによって、メロディを演奏しただけでは得られないような充実感もあります!るはずです♪w
ぜひ、演奏してみてくださいね♪
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