見出しにもある通り、
今回は4本マレットの機能について、誰も教えてくれないからこそ役立つ情報をお届けしていきます。
今回はクロス・グリップの中でも【トラディショナル・グリップ】に特化した記事になります。持ち方を確認したい方は、こちらの記事へ♪
が、他のグリップだけど改良して自分の奏法にない良さをブレンドしたい!!
なんて方にもオススメの記事です♪
それぞれのマレットの機能と動かし方
まず定義として左手・右手のマレットにわかりやすく順番を振りたいと思います♪
構えた時に右から順番に1・2・3・4としておきましょう。
読み上げる時は低音側からが理想なので4・3・2・1のように左手側の番号からの記載にしておきます。
重音を演奏する時は4本全てのマレットを使うことやありますが、4・2・1や4・3・2、3・2・1というように抜き出して組み合わせることもあります。
そして、
それぞれのマレットを独立して動かせることもこの4本マレット演奏の機能でもあります。
なんとなく左右(マレット4・3とマレット2・1)で分けたい気持ちになりますが、これは違います。
外側のマレット1・マレット4のグループ
内側のマレット2・3のグループ
というように分かれます。(中心から鏡写しにされていると考えるとわかりやすいかもしれません。)
内側2本のマレットの動かし方
まず写真を見てください↓
はい、これ親しみのある2本マレットの形です。
では4本マレットになった時にこの2本の機能は失われたのか!?
結論から言ってそうではありません。
この2本マレットの基本の形にマレットを2本足したのが、4本マレットの基本的な考え方です!!
写真を見てみてください↓
ね?ちゃんと内側2本は、2本マレットの形を忠実に守っているのです。
と!!なった時に、どうやって中心のマレット2・3を動かすべきか、
2本マレットを通過して4本マレットを勉強する方達は、
本質的に理解しているはずなんです!
(ここからはマレットをお持ちの方は、是非マレットを握りながら聞いてください♪)
4本マレットを持ちながら、中心のマレット2・3を2本マレットを演奏しているようなイメージで動かそうとしてみてください。
軌道を思い出してもらうと結構イメージが湧きやすいと思います!
4本マレットを普通に構えると手の甲が見えていると思うのですが(写真参照)、内側のマレットを2本マレット同様に動かそうとすると、掌が見えそうになりませんか?
これ【トラディショナル・グリップ】を演奏する上でとても重要な情報です。
内側のマレット2・3を動かす時には、グッド👍を作るようなイメージで手を回転させていきましょう!!(厳密には親指は立たないので握りの甘いグッドシグナルのような)
これを元のフォームに戻す時に鍵盤にマレットが当たって音が出るようなイメージです。
動かし方のイメージとしては「内振り」と覚えておきましょう♪
外側2本のマレットの動かし方
この外側のマレット1・4は、肩から一直線の軌道上にあるように演奏してあげてください。
よって外側のマレット1・4を動かす時と内側の2・3マレットを動かす時は、
動かし方が当然違います。
ここで、上記の4本マレットの写真の形を思い出して欲しいのですが、左右2本ずつの形が「V」の字になっていますよね?
外側のマレットのみを演奏してあげる時にはイメージとしては「L」に近い形を目指してあげると、両側のマレットがお互いのマレットの影響を受けづらいです。
こちらの動かし方のイメージは肩から「まっすぐ」です。
独立したマレットの動かし方・注意
ここで記載することは、めちゃめちゃ重要!!
- マレットが全然独立して動かない!
- マレット3を動かしたいのに、マレット4がついてくる!!
これ僕のレッスン生の中でも、1番多いお悩みです。
解決方法は、マレット同士の幅を開くこと。
これ是非試してください♪
僕のレッスンでも90%以上の方がこれで問題が解決しています。
どういうことかと言うと、
左右2本ずつのマレットの幅が狭ければ狭いほど、お互いの影響を受けやすいんです。
実際にマレットを持っている方は、左右どちらかだけでも良いので幅を3度(ド〜ミ)に開いて外側内側のマレットを交互に動かそうとしてください。
確かに手はぎゅっと握れているので安定感は抜群ですが、マレット4とマレット3がくっついてきません?
これの幅を最低でも5度(ド〜ソ)以上にして同じことをしてみてください。
もちろん両方のマレットを縦方向の力で演奏しようとすれば2本のマレットはバインドしてしまいますが、マレット4(1)は「まっすぐ」、マレット3(2)は「内振り」
のルールをしっかり守って演奏してみると、それぞれのマレットの受ける影響は半分以下になるはずです。
口頭で全て説明することは不可能ですが、なんとなく体験していただけたでしょうか?
マレットの選び方
ここでは、詳しくは触れていきませんが、一般的にこのルールを守っていければ大きく逸脱することはありませんよ!程度に紹介していきます。
(このことには、後々必ず触れていきますね♪)
マレット4は1番低音側を弾くのでベースを演奏することになります。
必然的に演奏するイメージとしては重たく。
言わずもがなメロディを担当することが多いのは、マレット1なのでクリアに聞こえなければならない。
よってイメージは鋭く。
ハーモニーを担当することの多いマレット2・3は相対的にベース・メロディの音量に対してバランスを取る形になります。
イメージは支える。
こう思っていただくと、バランスの良い演奏ができると思います。
(曲によって必ずしもこうではありませんが、一般的にはこうです。)
となると、ここでマレットの硬さ(柔らかさ)や重さを考えるに至ります。
基本的には、マレット4〜1に向かうにつれて段階的にマレットが硬くなるように
意識してチョイスするべきなんですね♪
特にマリンバは低音に行けば低音に行くほど鍵盤の大きさは大きくなりますが、鍵盤の真ん中の厚みは薄くなります。(高音は逆に厚いです。)
この構造を理解すると、高音を柔らかいマレットで演奏したところで芯の音がなることはありませんし、
低音側を硬いマレットで演奏することは理想ではないということがわかっていただけると思います。
この回では、禁じ手としてこれはやらないでね!!ということしかお伝えしませんが、
ちゃんと1回みっちり使って記事も更新しますので、一緒に検証していきましょう♪
まとめ
いかがでしたか?
今回は【トラディショナルグリップ】に特化したそれぞれのマレットの役割・動かし方について紹介してみました。
ケースバイケースで、毎回理想的な手順で演奏できるわけではありませんが、一種のルールとして参考にしてみてください♪
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