今回は、お便りをいただいている皆さんのお悩みの中から、トレーニング紹介をしていくコーナーです♪(溜まってきているので少しずつ紹介していきますね!)
実は、速弾きに関する質問がとっっても多いです。
楽譜は読めるし、頭では理解できているんだけどどうしてもダメ!!
なんて方、やっぱり多いみたいですね。
でも、大丈夫!!
他の人ができてあなたができないなんてことは、絶対にあり得ません。
できる人との間にあるのは、使っている、または習得しているテクニックに違いがあるだけです。
今回は、題して
【スピードアップトレーニング】!!
簡単な音階の練習で、一連の流れで自分の演奏を目が追い切れているのか、是非実践して検証してみてください♪
問題点
スピード感の速い演奏しなければならない時に注意しなければならないことの
第一位が、
手首の高さを変えないこと!!
要は手首の柔軟性だけを使って演奏ができているか否かです♪
腕を振り回して演奏しようとしていませんか?
肩に力が入ったり、肘が突っ張っていたりすると動きが大きくなります。
速い動きというのはコンパクトな動きと同義です!!
大きな動きは必要ないということは、一目瞭然ですよね♪
ケースバイケースで腕の使い方は異なります。
今回は原則として、全ての紹介するパターンで手首・肘の高さ肩の高さを変えることを一切禁じます!!(速弾きしている人の動画でも、ここが動いている人はほとんどいません)
第二位!!
目が追いつかないことによって無意識のうちにスピードコントロールしてしまっていること
これは、脳が自分がやっていることをしっかり判断したいがために起こる現象なのですが、目が追いついていないとよく起こる問題です。
速弾きするときは、マレットの先を見るのはもちろんのこと、演奏する鍵盤を1枚ずつ見ずに、演奏範囲を広く視界に収めること。(木を見るには森を見ろってやつですねw)
速い動きを一つ一つ点で捉えるいく暇は演奏中にありませんので、速い動きが最終的にどういう線を描くことになるのか、大枠で捉えることができるかどうか。
が大事です。
第三位は、物理的な問題を解決すること
ですね!
確かに「慣れ」も「練習」も必要なので、順次紹介していきたいと思います♪
では、早速練習していきましょう♪
実践練習♪
まず簡単に反復ができるように過去にも紹介したものの一部分に手順を書き足してみました♪
今回はテンポ=なるべく速く!!♩=140以上で練習しましょう!
ゆっくりな練習は必要ありません♪
練習1
これを無限にやるだけ。
そうすると何回もやっていくうちに法則性が見えるはずです。
どちらの手からスタートしても、必ず2,4番目の音は同じ音で、しかも同じ手で演奏されます。
よってこの「レ」の音は見ません。
左右どちらかの手の「ド・ミ」の音の行き来に注意してあげるだけ。
今まで「点」でしか捉えられなかった方もド・ミが作り出す「線」が見えてきませんか?
この練習の注意は、「レ」がこの「ド・ミ」の線を妨害しないことだけです♪
左手を前に構えて対策しましょう。
練習2
こちらは左手の強化用に。
先ほどとルールは変わりません♪
左右の手に進路妨害の可能性がないので、こちらの方が簡単かもしれませんね♪
練習3
こちらは少し難しくしました♪
何回も言いますが、ゆっくりの練習は必要ありません♪(課題が見えなくなることがあるので、つっかえながらでもテンポは落とさないように)
今回は「線」で捉える範囲が「ド〜ソ」になりました。
やっていくうちに、こちらも同じ音を同じ手で演奏していることに気づけると思います♪
左手からスタートした場合には「ド・ミ・ソ」を左手が、
「レ・ファ」を右手が担当します。(逆も然り)
上りも下りも同様ですので、
- 同じ動きを反復できるかどうか
- 左右の手が進路を妨害していないか
これを考えます。
速く演奏している時には、必然的に準備で上がる高さも低くなります。
よって、構えである程度解決しなければならないのです!
どちらの手が前かは、もうご存知ですよね?
そう、左手です。
ステップアップ練習
ここで紹介するのは、物理的に速い演奏が困難な人たちのためのトレーニング方法です♪
右手、左手が連続して演奏されることによって動きを最小限に留めながら演奏するテクニックの習得ができます♪
ご覧の通り、1オクターヴに手を広げたままトレーニングができます。
音程の高いところは右手、低い方を左手という風に役割を完全に二分して行うトレーニングです♪
これに関しては、連続してどちらの手も動き続けるので、♩=60〜練習できれば十分です♪
目のトレーニングとしても活用できるので、是非!!トライしてみてください♪
1小節間の中で右手が動くことがないので、左手の推移をしっかり「線」で捉えて、離れている左右の音を「点」でも捉える画期的な練習方法です♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まずは、スピードにこだわって練習してみましょう♪
遅いテンポの中で気づけることと、速いテンポの中で気づけることは全く違います。
そもそも腕の使い方が変わってきてしまうので、
僕がお悩み相談を受けた方々に共通して感じたことは、スピードに対する「慣れ」が十分でないということです。
逆に言えば、これさえ伴えば速いスピード感で演奏することができるようになるということです♪
速弾きができるように一緒に頑張りましょう♪
お疲れ様でした♪
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