こんにちは!
今回も前回の記事に引き続き、【呼吸】がテーマです♪
前回は、演奏の前の気持ちの整え方とあがり症の解決策としてのご紹介でしたが、
今回は【演奏中の呼吸の仕方】について記述していきます。
演奏中の呼吸の重要性
【演奏中の呼吸】をコントロールすることはとても重要なことです。
息を吸う・または吐くことで、音量の出力をコントロールすることができたり、フレーズを明確にすることができます。
またこの呼吸は、特にマリンバなどの打楽器を演奏する場合、腕をあげる【準備】の動作とも密接な関係があり、呼吸の仕方によって、実際に演奏する音の音色を事前にイメージした上で発音することができる様になるでしょう♪
実は、プロのマリンバ奏者や音大生、演奏歴が長い経験者の方は、自然とこの能力を手にしていることが多いです。
=演奏する曲やフレーズの先の展開をイメージできている人が多いので、結果として演奏が良いケースが多い。
逆にこの能力が伴わないと、
曲の展開のイメージが朧げな状態で演奏することになるケースが多いので、不安定な演奏になることがある。
よって、明確に演奏の技能に直結するテクニックになります!!
これを習得すれば皆さんも確実に上達しますので、是非実際に検証してみてください♪
呼吸のメリット
呼吸をすることで、
フレーズが切れてしまうことの多いマリンバの演奏が滑らかになる!!
というのが1番大きいメリットです。
フレーズが始まる前に吸気(息を吸うこと)して、演奏中はゆっくり吐き続ける(呼気)。(フレーズは小節を跨ぐことは当然ありますが、息が続かないほど長くなることはほとんどない)
次に、
強弱のイメージを脳と体の両方ともに伝えることができる
さらに、
単音で大きな音を出すときには呼気(吐く息)と共に演奏することによって、
瞬間的に最大音量を出すことができる
など、様々なメリットがあります。
一つ、デメリットと言うほどではありませんが、演奏しながら色々なことを考えなければならないので、集中力を持続させることが難しくなりますが、あくまで慣れるまでです♪
演奏スピードと吸気の鋭さ
特に演奏の出だしでは、曲の冒頭のフレーズのイメージや曲自体のイメージにふさわしい呼吸が大切になります。
例えば、テンポの速い曲を演奏する際にふさわしい呼吸は、
鋭い呼吸(吸気のみ)が望ましいです。
また、曲の冒頭に休符が入っている時も同様の吸気です。
※間違っても息を止めてスタートを切らない様にしましょう♪体のこわばりや緊張の度合いを増長させて、不必要な力が入ります。
下の曲は、過去にプレゼントした楽譜なのですが、再度例題として添付していきます♪
例題
上の様な曲では、キレの良いリズムが求められるので、演奏のイメージに合わせて考えてあげるのも重要です。
逆に、静かな曲やゆったりとしたテンポの曲の場合には、
【吸気は深く】がキーワードです。
落ち着いた出だしや力を脱力する場合に、吸気が浅かったり細かく呼吸してしまうとフレーズが切れてしまう原因になるので、こちらも要注意です!!
マリンバにおける呼吸テクニック
上の項でも簡単に出だしの呼吸のテクニックを説明していますが、
基本的には、
腕をあげる時に吸気(息を吸う)
演奏中に息を呼吸(吐く)
この形は崩れません!!
演奏中に息が止まってしまうと、音色のバランスは崩れてしまいます。
かと言って、都度上げ下げしている中で呼吸をしていると、当然呼吸は浅くなってしまいます。
よって回答としては、
フレーズの前に吸気し、フレーズの間息を吐き続ける
というのが普遍的なテクニックになります。
この呼気・吸気の空気量が演奏に大きな影響をもたらします。
吸気
大きく・鋭く…テンポが速い・または音符が細かい(トレモロ含む)/強弱記号が強い場合
小さく・鋭く…テンポが速い・または音符が細かい(トレモロ含む)/強弱記号が弱い場合
大きく・深く…テンポが遅い・または音符が大きい(トレモロ含む)/強弱記号が強い場合
小さく・深く…テンポが遅い・または音符が大きい(トレモロ含む)/強弱記号が弱い場合
小さく・浅く…テンポが遅い・または音符が大きい/強弱記号が弱い場合
呼気はフレーズの間ゆっくり鼻から息を吐くのが望ましい(共通)
※リズムバッキングなどの場合には、1音単位で吐くことも効果的。
大きく・鋭く…音量が大きい場合/アクセントがついている場合
小さく・鋭く…音量が小さい場合/スタッカートがついている場合
など、強弱やテンポの設定、アーティキュレーションに起因することが多いです。
この様な作業を入れてあげることによって、曲のイメージや音色に驚くほど差が出ます。
大半の人が既に導入しているテクニックかとは思うのですが、
まだやっていなかった…
さらにステップアップしたい!
なんて人は、是非導入してみてください♪
まとめ
今回は、具体的な呼吸の方法を紹介してみましたが、いかがでしたか?
やっている課題は人それぞれですが、呼吸法は全ての曲に導入することができますので、
さらなるテクニックの向上を目指して研究することは、必ず皆さんの糧になると思います♪
是非、検証してみてください♪
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