ショッキングなタイトルで始まりましたが、
これに関しては少なくとも業界で四半世紀にわたってマリンバ奏者(学生も含め)を見て来た僕だから書ける記事です!!(と言い切ってみた)
ま、誰かをディスろうとかそういう類のことではなく、(当たり前だろ)
上手い人の定義の中で、上手だと言われるには明確な理由がある!!
ということを紐解いてお伝えしていきたいなと思ってます♪
これについて本ブログの中でのカテゴリーは、体の使い方と分類して
マリンバのフォームや体の使い方などの記述として残していきたいと思います。
マリンバを演奏する上での筋肉
まずは1番意識しやすい、上半身の中でも腕から。
マリンバ奏者や打楽器奏者の腕に注目して見たことってありますか?
当然トレーニングが必要な部位なのですが、
これを我々マリンバ奏者はマレットを使って鍛えています。
脱力しているから筋肉なんか使っていないよ!
なんてことは、一切ありません。
腕だけでも膨大な数の筋肉を使って演奏しています。
野球選手が素振りをするように、バスケット選手やバレーボールの選手や練習生が高く飛ぶために下半身を強化したり体幹を鍛えたりするように、当然マリンバプレーヤーもトレーニングやフォームの研究はしなければならないのです。
マリンバの演奏の中で1番鍛えられる筋肉は?
答えは、前腕筋。(写真の部分です)
実は練習を積んでいる大多数のマリンバ奏者はこの前腕筋が発達しています。
握力に大きく関わってくる筋肉なので、手を握ったりすると動きが出て視覚的にも捉えやすい、前腕筋の中でも浅指屈筋(せんしくっきん)と呼ばれる筋肉です。
(前腕筋は群として一口にまとめられることが多いのですが、実は30個ぐらいの細かい筋肉が存在します。浅指屈筋はその中でも割合に有名な筋肉なんですよ。)
軽いことには軽いですが、マレットを持って一曲の間に何回マレットを上下させるか?
と考えた時にトレモロ奏法を含む曲を演奏する時の叩く回数は、軽く1,000回を超えます。
例えば、♩=150の曲が全て16分音符で書かれていたとしたら、2分の曲であったとしても合計で弾かれる音数は1,200回ですからね!
鍛えない方がナンセンス。
と個人的には思います。
トレモロをずっとしていると、どんなに脱力して演奏していたとしても、5分間弾き続ければ乳酸が溜まって腕はパンパンになります。
そんな曲が仮にあったとして、最後まで精度を落とさずに演奏することはミュージシャンの義務でもありますから!!
有効なトレーニング方法
これ僕は、ラグビーを高校時代やっていたので、吐くほどやらされたのですが、誰でもできるトレーニング方法は【グッパートレーニング】です。(正式な名前は知らない)
自宅でも当然できます。皆さんも体育の授業とかでやったことが当然あると思うのですが、
- 両手を肩の高さに合わせてまっすぐ持ち上げて、掌は地面を向くようにする(手首は返さない)
- ここから手を握る→広げる→エンドレス
こんな流れになるのですが、効果的なトレーニングにするための注意点↓
効果
グリップ(握り)の安定や使っている筋肉の意識を持つことに非常に役立ちます。
これとても重要です!
続けているうちにこれは習慣化していくと思うのですが、
鍛えてあげることによって、その部分に意識を集中させることができます。
これを部分的に力を入れたり抜いたりすることをマッスルコントロールと言うのですが
僕もトレーニングをしている間に大胸筋を動かすマッスルコントロールできるようになりました!!(マリンバを演奏する上では邪魔なだけなので、不必要につけてはいけない筋肉です)
何が伝えたいのかと言うと、もし、自分がマリンバを演奏するのに使う筋肉を明確にわかっていて、そこに意識を集中させながらテクニックを発揮することができたら、それってすごく効率的じゃないですか?
脱力の定義
【脱力】ってとても大事だよ!
こんな話よく聞くと思います。
そんなこと誰でもわかっているんですよ。
でもできない。
なぜか?
これ無駄なところに入っている力を抜く以前に、どこの筋肉にどれぐらい不必要な力が入ってしまっているか、わからないから改善できないのです。
少なくとも僕はそうでした。
僕も昔困って、大学院の授業の中で【アレクサンダーテクニーク】を受講したり、
【古武術指導】の体験にお邪魔させてもらったり、色々なことを個人的に研究してみて理解に勤めようと思ったのですが、やはり理解するまでとても時間がかかりました。
そして当たり前ですが、まだまだ発展途上です。
そこでまず理解しようと思ったことが、マリンバの演奏をする上で、
自分がどの筋肉の部位を使いながら演奏しているのか
考えることでした。
脱力=?
マリンバを演奏する上で、脱力=重力を利用すること
と僕は解釈することで現時点で仮説・検証を行ってきました。
演奏のスタイルを考えるとどうしても、【叩く=下方向への力が必要不可欠】
という図式が頭の中で構築されてしまいがちですが、
重力に反抗する力で持ち上げた腕を、腕の重みと重力で楽器を演奏することによってしっかりとしたパワーを、自然に生み出してあげること
こそが重要なことではないかと。
この時にも当然、マレットをしっかり握るグリップの力が不足していれば、マレットは彼方に飛んで行ってしまいますし、手首が反り返ってしまったり、無理やり地面の方向に向けたりしようとすると、人為的な力が働き、これこそが【動作における硬さ】になったりします。
これらを限りなくスムーズに演奏することができるには、フォームの確立や体の使い方を隅々まで把握することができるかどうか。
にかかっています。
まとめ
今回は、まずフォームを構築する上でどんなことを考え方の基盤とし持つかという定義や使う筋肉の紹介・トレーニングなんていう見地から記事を書きましたが、今後も様々な体の部位に焦点を当てながら、記事にしていこうと思います♪
皆さんの参考になりますように!!
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